2018年4月15日日曜日

マレーシア・ボルネオ沢登り ~入山前~

3~4月でマレーシア・ボルネオ島ローズガリーの沢登りに行ってきました。
メンバーは成瀬さん・トシゾーさん佐藤さんです。

昨年10月ごろに行こうという事になり、このプランが動き出しました。
1月にRock Drunkerで事前打ち合わせ。
打ち合わせ風景。すでに寝てる人も。この後最低なことも起きるが…。
キナバル自然公園はサバパークス(サバ州公園局)の入山許可が必要。
でも3年前の地震以降は一般登山道以外での入山はほとんど無かったそうで、何度もやり取りするも許可が出るかがなかなかはっきりせず。
一か月ちょっと前に、許可は出るだろうという事で航空券を購入してやっと行く事が確定。
しかし、なんと出発2週間前にキナバルで大きな地震が発生し、登山許可は出ない事に。
どうなることかと思いましたが何とか許可をもらえることになり、予定通り出発しました。

3/21
成田空港でみんな集合。
今回はみんなマレーシア航空ですが、僕と佐藤さんは10:20発。成瀬さん・トシゾーさんは11:05発と1本違う飛行機。
クアラルンプールからは同じ飛行機なので、「とりあえず、またクアラルンプールで」と別れ、さあ出発。
が、しかし飛行機が来ない。
乗組員の皆さんも待ってます
成瀬さん・トシゾーさんは予定通り飛べそうなので、係員さんに「11:05の飛行機に変えてくれ」頼んだら、「JAL便なのでダメです」と。
あっちはJALとの共同運航便か~良いな~。

そして、出発時間が大幅に遅れて16時過ぎだったかに離陸。
クアラルンプールに着いたら、その先の飛行機には間に合うわけもなく、翌日の飛行機になりました。
無料でホテルに泊まれたけど、指定のホテルは空港から遠くてシャトルバスで1時間。
夜中1時半ぐらいにホテルに着き、翌朝は6時にホテルを出るバスに乗らなきゃいけなかったので、あんまり寝れませんでした。

広い部屋でしたが、5時間くらいの滞在でした
3/22
早起きして、クアラルンプール空港へ戻り、コタキナバルへ。
コタキナバルへはだいたい予定通りに到着。成瀬さん・トシゾーさんと合流し、まずはサバパークスとの打ち合わせ。
サバパークス・消防・警察などなど大人数の大規模な打ち合わせでちょっとびっくり。

打ち合わせ風景

みんなで記念撮影
「救助はできないので、気を付けてやってください」というようなことで終わり、 あとは入山するだけ。
いろいろとその場で条件を出されたりするんじゃないかと心配でしたが、無事終わってホッとしました。

そして、戻って装備を確認。
なぜか楽しそう
そして、夕飯。
僕らは機内食以降まともに食べてなかったから、やっと食事で嬉しいー。
海鮮料理で、とってもおいしい食事でした。
佐藤ファミリーやお友達も一緒です
3/23
佐藤ファミリーと一緒に観光の後、入渓地点近くまで行って下見することに。
まずはキナバル山の一般登山口へ向かいます。
途中の展望ポイント
僕らが一般ルートじゃないところに入るので、入山の儀式を行うとの事なので見に行きました。7羽のニワトリや7個の卵などを生贄として捧げます。
地味な儀式でした

僕らは上から見ました

今回の沢メンバーでキナバル山をバックに
 そこから、植物園に移動。
ウツボカズラとかいろいろ見ました。

ヒルもいました。沢にはいっぱいいるかなー?

ポーリン温泉に行って、入浴。
入る前にお湯を入れて、出るときに抜くらしいのですが、お湯の出が悪い!
いつまでたってもお湯がたまらない
 そして、移動中に寄り道してラフレシアを見る(RM30)
貴重なものらしいけど、これ見るのに約900円とは…
この金額を払ったことを納得したいので、「これは実際に見ることに意味がある」と言ってみたり、匂いはどんなかなとか、いろんな角度から見てみたりとか最大限の興味を持つように努力していたような。

入渓点近くの町へ。
水は濁ってるし、増水もしているよう
なんだか水が多いのは昨日の夕方のスコールのせいなのかな?とか話しながら戻りました。
いよいよ明日から入山です。

2018年3月19日月曜日

3月のクライミング

早いもので3月も終わりが見えてきました。
来月頭まで留守にするので、今月のクライミングはもう終わりです。

・富士川でボルダー
 またもや富士川へ。翌日もあるので軽く。
 けっこう頑張って「トキオハング」(初段)を登って、ちょっとパパラギを触ったけど登れず。富士川はもうだいぶ暑くなってきて、次は来冬かなー。

・2年ぶりの恵那笠置山里エリア
 富士川の翌日に。以前やって登れなかったものをいろいろ触りましたが、登れたのは飛行船」(初/二段)のみ)。

・白州ボルダー
 やっと暖かくなってきて、近所でも登れる季節になって嬉しいです。
 まだ道は雪が残ったりしてましたが、岩によっては登れる状態でした。
 で、白州ドリームタイムを登りました。後半の2級部分はそこだけでやると問題なく、前半のトラバース部分はそこまで負荷が高いわけではないのですが、つなげると2級の1手目で落ちてしまうという感じでしたが、頑張って登りました。

トラバースだけど、高さもあるしとても良い課題だと思います。

と、前半はボルダーのみ。

そして、中盤に5年半ぶりに名張へ。
写真はなんにも撮ってなかった・・・帰りに車からとった第一岸壁
連日サニーサイドへ。
一応テーマはワイドを登るという事でしたが、ほかも色々登りました。
登ったのは以下のルート。

だんだん 5.8 オンサイト
 ワイドで、最後キャメ6からランナウトなので緊張。

むらさめ 5.9 オンサイト
 短いけど、気持ちの良いハンド

くのいち 5.9 オンサイト
 ワイド入門的な感じ。プロテクションが取れるサイズは安心。

もいち 5.10a オンサイト
 出だしがちょっと悪いけど、あとは素直。

ジュマンジ 5.10a フラッシュ
 綺麗でとても良いルート。★★★

8823 5.10a オンサイト
 ワイド。これも広い。緊張。

ディナーアウト 5.10bR オンサイト
 ワイド。結構なランナウトでかなり緊張した。中からモモンガ?が飛び出してきた。ごめんなさい。

キャットウォーク 5.10c オンサイト
 サイズは良いけど、変わった形状なので登りにくくなる。これも良いルート。

ショートホープ 5.10c オンサイト
 短いルート。

チビゴジラ 5.10d フラッシュ
 ワイド。かなり難しいのかと思っていたけど、意外とそうでもない。

nameless crack 5.11a オンサイト
 これは結構易しいような?リーチ次第?

レーザークラック 5.11a 1撃
 プロテクション取れるのか心配で隣のnameless clackを登った時にサイズ確認しちゃったので、オンサイトではなくなる。そんなことしないべきだった。

じょっぴん 5.11c フラッシュ
 じゃんけん負けてフラッシュ(パートナーはじゃんけんがとても強い)。見た目は持久系かと思ったけど、核心は意外と短い。

久々にクラックを集中して登ったけど、かなり楽しかったです。
プロテクションが取れない広いサイズになると気持ち的につらくなってしまうので、そのサイズが楽に登れるようになりたいです。そしたらランナウトの怖さがなくなってトライ前の気持ちが全然変わるんだけどなあ。
 このエリアは初めてでしたが、登った全てのルートがとても良かったです。名張はまた行きたいな。次にこのエリアに行くことがあったら、The Progressionもトライしたいです。
 あとは、唯一触ったけど登れなかったのがショートホープDirect。これは出だしなのでテンションかかってるわけじゃないし(プロテクション取る所まで行ければ登れる)、フラッシングトライ継続中という事で、次は登りたいな。


そして、今月最後のクライミングは恵那笠置山・猪まち右エリア。
あんまり時間が無くて、いくつかアップした後は「ハナ」(二段)を登ってすぐ帰宅。


カメラの位置が良くないけど、良い課題でした。登れてうれしいです。
他にもやりたい課題があったので、また行きたいな。

と、いうことでちょっと出かけてきます!

2018年3月1日木曜日

1月後半と2月

最近時間の経つのが早く感じます。
あっという間に2月も終わってしまいました。

1月にあうんを登った後は予報通りの雪になり、「あの時登れてよかった」とほっとしました。
その後は暮らしの杜クライミングジムでセットをしたりして、帰宅。
ロックドランカーの店番の時は岡崎から懐かしい面々が遊びに来てくれてうれしかったです。

暮らしの杜ではルート壁のセットをしました

2月の山梨はまだまだ寒く、富士川ボルダーに行ったり、下仁田ボルダーに行ってみたりしました。
富士川ボルダー(写真がこれしかなかった…)
富士川ボルダーでは「リベリオン」「破れ傘」「カサンドラ」「QED」「トキオハング」などを登りました。
暖かくて良い所です。

下仁田ボルダーは曇った日でしたが、まあまあ暖かく、エリアもコンパクトにまとまっていて良い感じ。
下仁田ボルダードラム缶岩の1級
「タッキートラバース」「道化師」とかを登りました。写真はドラム缶岩の1級。
橋の下ボルダーは下地がだいぶ下がっていて腰痛持ちには厳しい感じ。
もうちょっと下地が高い時にやりたいかなー。意外と近かったしまた行こうと思います(来シーズン?)。

あとは、2年ぶりに瑞浪に行きました。
久々だったので、色々登って楽しみました。
そして、最後にワイドマスター。たまたま会ったワイドマスターのKさんにアドバイスをもらって、良い感じに。結局登れませんでしたが、ちょっと分かってきたかも。
また行ったときはやってみようかなー。

他には定期的に呼んでいただいているスクエアクライミングセンターでセット。
5.11~5.13aのルートをセットしました。ぜひ登ってみてください。

クライミング以外では、戸隠へ行って初めてのクロスカントリースキーをしました。
鏡池の上
15年ぶりぐらいのスキーでした。なかなか楽しかったです。

3月からはいよいよこの辺りでも登れるので、楽しみです。色々登りたいのがあります。

2018年2月1日木曜日

シークレットエリアでのアイスクライミング

更新が遅くなりましたが、年始は成瀬さんのシークレットエリアでアイスクライミングをしました。

初日にベースまで上がり、2日目に奥のエリアへ。
 まずはこれを登ります

1ピッチ目を僕が登り、2ピッチ目を成瀬さんが登りました。

2ピッチ目をフォローして上がったらびっくり。
登った上には氷が3つ並んだ場所が!

写っているのは右と真ん中

左と真ん中
すごい場所!

成瀬さんは以前一番右を登ったそうで、今回は真ん中を登ります


2ピッチ目は僕が。

スケールがあって、良い感じでした。
そして、登り終わって最初の氷の下まで戻ったらびっくりしたことに、成瀬さんの靴が壊れてる!

古い靴には気を付けないといけないですねー
3日目は違う所を登ろうかと言っていたけど、これだとアイゼンがつかないし、帰ることに。
翌朝下山しようかと思ったけど、テント場に戻ったらまだ時間もまあまあ早くて、途中から暗くなってしまったけどその日のうちに下山。

僕は久々のシークレットエリアでしたが、とても良かったです。

2018年1月27日土曜日

豊田・岩谷山「あうん」


豊田・岩谷山の「あうん」(正しくは「あ・う・ん」だそうです)。30年前に羽淵全己が初登し、その後第二登がなかった伝説のルート。
トポには「豊田最難フェイスルート」「最後のランナウトの恐さはそうとうなものである」と書かれていて、どんなルートか気になっていたものの、岩谷山にルートをやりに行く機会はなかなかありませんでした。
2017年春に愛知から山梨へ引っ越す事になり、愛知を離れる前に登りたくなり一人で練習し、数日後にロックドランカーの木下さんに「引っ越し前の最後のチャンスなんで午前中だけ来てほしい」と頼んで開店前にビレイに来てもらいトライ。
しかし核心の終わりあたりで落ちて時間切れ。登れないまま引っ越してしまいました。
しばらくトライ出来ないかなと思っていましたが、木下さんの留守番でロックドランカーの店番をする事になり、トライの機会が来ました。
昨シーズンの印象からすぐに登れるかと思っていましたが、核心が終わってから落ちたりもして、豊田滞在日の終わりが近づいてしまいました。そして最後のチャンスの日、夜勤前のSさんに来てもらって、この日最初のトライで登ることができました。
豊田らしい短くてムーブが悪いルートで、しかも核心は上部に集中しています。
発表時は5.12dでしたが、5.13-はあると思います。
岩谷山でなく古美山や天下峰にあればもっとトライされていただろうと思いますが、このまま埋もれるのはもったいないルートです。ぜひ登って欲しいと思います。

トライする方へ
あうんはボルト3本。出だしは穴を開けている途中でドリルがバッテリー切れになり、そのままにしたそうで、1本目のボルトは高いです。出だしも少し悪いので(右のクラックを使うと楽だけど、クラックは限定だそうです)、プリクリップしました。
そして、核心は3本目のクリップをしてからですが、ここから終了点までボルト無し。
一番悪いムーブが終わったところでチョークアップできるポイントがあるので、終了点から4メートルくらいのロープを垂らしてクリップしました。
この後も繋げると落ちるポイントがあり、これをしないとかなり落ちることになります。
・初登者も上からロープを垂らしてクリップした
・グラウンドフォールの危険があって、ビレイヤーとのあうんの呼吸が必要
という話を聞いていて、ロープを垂らしたらグラウンドフォールの危険はないので、どちらが正しいのか分かりませんが、ラッペルボルトのフェースルートで、それまでのボルト間隔からしても理不尽なくらいのランナウトなので、垂らしたほうが良いかなと思います。
トライ中何度かホールドが欠けたし、30年以上前の古いボルトなので激しく落ちるのは危険だと思います。
このルートはリボルトした方が良いと思いますが、その際に初登者に確認をとって打ち足しできれば、より良いルートになるのではないかと思います。

2018年1月9日火曜日

甲斐駒ヶ岳・篠沢七丈瀑 アイス

年末年始は成瀬さんと甲斐駒ヶ岳の篠沢七丈瀑へ。

初日は五合目小屋跡まで歩き、テント泊。
夜中から風が強くて寝辛かったです。

2日目は六合目まで行って、そこから七丈瀑へ。

この橋のところから左に入ります

かなり降りていきます。帰りが大変。

到着

まず成瀬さんが出だしを登り

2P目は僕

スクリューが無くなってきて、ロープも結構伸びたところでピッチを切り

最後を成瀬さんが登って終了

落ち口にて
アイスクライミングは昨シーズンは行かなかったので、久しぶりでしたが快適に登ることができました。
今回は10年以上使っていた靴を新しくしました。ロストアローのネットショップで安くなっていたスカルパのファントムガイドで、型落ちだけど安く買えました。ファントムテックはもっと良くなっているのかもしれないけど、値段がだいぶ違うからなあ…。
他に履いたことがあるのが10年以上前に買ったアイスマスターだけなので、比べても仕方ないかもしれませんが、登りやすく感じました。



帰りに撮った鳳凰三山。後ろに富士山も。

刃渡り。その先には町が見えます。自分ちも見えるのかな?
こういう場所にうちからすぐ行けるのは嬉しいです。
最近は近所の山にも散歩に行くのですが、こういう生活ができるっていうのはとても贅沢な気がします。

2017年まとめ

あっという間に過ぎてしまった2017年でしたが、天気に恵まれなかった年だったなという印象です。せっかく瑞牆近くに引っ越したのに、そんなに登れなかったなーと思います。
仕事を辞めて、時間が取れるようになったのに、あまり登ることが出来ず悔しかったです。

ボルトルートは13以上たと
豊田・煌(KIRA)5.13-?
瑞牆・トリプルップ1P目5.13d
瑞牆・トップガン 5.13a
だけでした。

クラック
城ヶ崎・スクラップ 5.11b

インディアンクリークで
Road Soda(5.12-)O.S.
Flight Time(5.12-)
X-tra Lean(5.12-)
T-Bones Tonight(5.12-)
Brother From Another Planet(5.12-)
Double Bock(5.12)
Family Home Night(5.12)

マルチ
瑞牆で「一刀」5.11b・8Pと「フリーウェイ」5.11c・8Pの継続
「一粒の麦」6P・10c
瑞牆クラック地獄エリアの「オリジナル」4P・10b

スコーミッシュで
The Great Game(10d,4P)
Milk Road(10d,9P)
Grand Wall(11a,8P)
Millennium Falcon(11b,14P)
Babies in Kailand(11a/b,5P)
Angel's Crest→High Plains Drifter(11c,14P)
Freeway(11c,11P)
Cerberus(11d,10P)
Frayed Ends of Sanitary(12c/6P)

ボルダー
e/初段
 ちびまるこ下
 mojo
 セイロ
 言葉
 フリークエントフライヤーズ
 カラクリ
 算術
 逆トラマン

初/二段
 犬歯

f/二段
 熊
 アンセム
 セイロダイレクト
 バフー
 ガルーダ
 双生の荒鷲

三段
 瑞牆大橋ルーフクラック(これが三段なのかは分からないけど)

でした。

沢は

でした。
屋久島以外は天気の都合で変更して行ったところでしたが、三滝渓も中又白谷もどちらも良かったです。計画の場所はまた今年かな?

今年はもっとガンガン登ってもっと成果を出せるようにしたいなと思っています。